Global Innovator Solutions
シリコンバレー奮戦記(教育編)

Aki Machida

教育は最大の投資です

これは私の父が言った言葉です。子どもたちをバイリンガルに育て、日米の架け橋になってくれれば。そういう思いで子育てをしました。

東北大学を出て、京都大学で博士号を取った父と、東邦薬科大学を出て薬剤師になった母に支えられて、玉川学園小学部から小田急線で通いました。母が薬剤師だったので、薬には困らなかったので、小6から高校卒業まで無遅刻無欠席無早退です。高等部から体育会スキー部で、アルペンは上手い人に勝てなかったので、ノルディックに転向し、高校3年の冬にインターハイに行けることになり、受験をせずに玉川大学に進む事にしました。そんな経歴ですので、そういう人もいるんだという距離感で読んで下さい。


生い立ち(続き)

体育会に6年(高2は関節炎で休部)も居たので上級生のいじめやしごきはもちろん、後輩の指導やクラブの運営などにも精を出し、それこそ社会ですぐに役立つ処世術を学びました。


高校3年の時は基礎物理学を大学で既に履修していたので、機械工学をやりたかったのですが、高校の成績が良い学生は何故か電子工学だったので、あまり考えずに電子工学を選考しました。


なぜノルディックかというと、中学と高校で足を折り回復もままならず、アルペンでもトップではなかったからです。その代わり、雨の日も雪の日も松葉杖で片道2Kmも通いましたので腕と肩が鍛えられ、リハビリで参加した水泳部で肺活量が増えたので、監督から距離競技転向を勧められました。


運良く、インターハイ予選を通過し、その後、各地の試合に出るため、大学受験をせずに玉川大学に進む事ができたという訳です。北海道名寄市でのインターハイは東京からの参加選手にとっては参加できるだけでも意義のある経験でした。


流石に大学で勉学が疎かになってはいけないと思い、大学一年の時はスキー部の入部を前期の成績が良かったら、という条件をつけました。結果、オールAだったので、入部してインカレで活躍しました。


後期もオールAだったので、残りの3年はスキーを頑張ることにしたのです。こんなストイックな性格だったので、自分の子供には自分はもちろん、両親を越えて欲しいという期待が高かったのです。


US公立学校区
子どもたちはバイリンガルに育てました。2000年に赴任した際は公立学校ランクの良いクパチノのアパートに住まわったので、クパチノ学区だと思ったら、そのアパートだけお隣の、ちょっとランクが下るサンタクララ学区だったのです。


もう上の子はアパートで友達が出来ていたのと、一戸建てを買うにはクパチノは高すぎました。そんな理由で下の子が生まれる直前に同じ学区内の中古の一戸建てを背伸びして購入して引っ越しました。利息は6%と、腰を抜かしそうでしたが、子どもたちが公立のお陰で6年で完済し、補習校も行かせることが出来ました。家では100%日本語で、土曜日はパパのチャーハン弁当で日本語補習校へ通わせました。


習い事にお金がかかるので、中学も公立で、二人共自転車通学で成績優秀のHONORクラスで勉強してました。こちらでは小学生を始め、殆どの子供は親が車で連れてきます。犯罪で一番多いのが誘拐です。離婚が多いのと、人身売買がはびこっていますからね。怖い世界です。


ちなみに、学校区と家の値段はリンクしてます。パロアルト、ロスアルトス、マウンテンビュー、クパチノ、サニーベール学区の家は例えば、サンタクララ学区にある私の家と比較すると面積あたりでも高くなります。物件が見つかったら、ZILLOW.COMへ行くと公立(小中高)の10点ランクが出ています。


評価6未満の学区だと路駐車が多く、しかもトラックが多くて、生徒はヒスパニック系が多いでしょう。評価9以上だと治安は良さそうな街が多いですが、学校に行ってみたら中国人とインド人ばかりのところもありますし、だいいち競争が激しく、英語ができないとESL (English as Second Language) クラスに入れられ、場合によっては別の学区の学校に通わされる場合があります。我が家は人種のミックスが程良い学校区だったので、良いDiversityを体感したと思います。


私立高校

やってて良かった公文式とはこのことで、日本で早生まれの息子は、(ここでは12月1日以降になるので学年がひとつ下になります)アイスホッケーのチームメイトの大多数が通うクリスチャンスクールを狙いたいというので、試験を受けさせたら、信者でもないのに、まんまと「際立った数学力」で合格してしまいました。


アップルのタブレット導入試験校ということで、中学時代のパンパンのバックパックから開放され、キーボード付きケースに入ったiPadだけで通っていました。PTAの会合で授業参観があり、その使い方にびっくりしました。宿題は朝キャンパスのWiFiに入った時点で吸い上げられます。週末はゲームをインストールして遊びまくってましたが、月曜日の朝までに削除しておけばお咎めなしです。


当然ゲームアプリを消すのを忘れて、何回かは夕方残らされて掃除をする羽目になってましたが。授業はiPadとAirPlayで宿題の発表をしたり、チームに分かれて、家でもSKYPEでチームミーティングしながらプロジェクトをやってました。今では日本でも当たり前のようになってますが、10年も前にこうした変革に触れることが出来たのはシリコンバレーならではですね。


当地では有名なHarkerもかなり進んでいました。Harkerは立命館とともに玉川と交換留学行事があります。その関係でスキー部の監督をされていた玉川の理事長と訪問したことがあります。数学のクラスでは大学院レベルの授業でしたし、SVのCEOやCTOのご子息が行ってますので、なんと高校で起業する猛者もいるそうです。


公立高校

5歳下の娘も兄と同じ私立高校を目指しましたが、その高校で女子オリンピック選手が誕生したことで女子は激戦となり、学年で5番以内でしたが、公文の神通力は叶いませんでした。CAでは公立高校は学費がいりません。ま、その浮いた費用はフィギュアスケートのコーチ代に消えてゆき、今の活躍があります。


ここで、公立高校への文句です。新学期が始まるとバックトゥスクールという親が学校内を回れる行事があります。子供の習う教室を15分くらいで回ります。小学校のときはクラスルームに先生がかわりばんこで来るので移動はないのですが、中学からは親全員がクラスを移動します。高校になるとキャンパスが広いので、回るのは大変だし、先生から教科の説明が終わって質問で並ぶと次のクラスに間に合いません。夫婦で手分けして回ることになるのですが、何でこんな事しなきゃいけないのか呆れながらも、親たちは行事を楽しんでいるようでもありました。


で、クラスルームの先生が前の年に起きた生徒の自殺について心配してました。校内でのいじめもひどくなるらしく、大学準備の項で詳しく書いてありますが、難しいクラスを取りすぎたりするとプレッシャーも高くなりますし、生徒のダイバーシティーが広い公立高校では争いが起きると警察が(割りと頻繁に)来てました。


先生方もITの習熟度に差があって、宿題出したのに未提出とか、クラスに居るのに不登校だという自動音声の電話がかかって慌てるような、アホなことが頻繁に起きます。通信簿への入力が遅いです。宿題出して、入力が遅れるとゼロが入るので、ストレートAの娘の成績がなんとFになり、DistrictからもWarningLetterが送られてくる始末。生徒は説明を受けていても、親はショック。結果子供を責める。ということで、先生がストレスの原因を作っています。


また、クラスでのクイズの出し方も問題です。 10問じゃなく8問のテストなんか出すわけです。1個間違えたら即Bです。親はショック。結果子供を責める。きっとこんなことを指摘しても改善はされないんじゃないかなと諦めの境地が必要です。


なんせここはアメリカ・ザ・イイカゲン。日本人感覚で居ると腹を立ててしまい、健康に良くないです。先生に対してもワールド・オブ・ワンシグマ(67%出来ていればオッケーじゃん)なんだ、と期待レベルを下げておかないと、親も参ってしまいます。


自動車通学

ここでは16になると普通免許が取れます。日本はバイクで原付きならペーパー試験ですが、こちらはペーパーテストで、親などのベテランが助手席に乗れば運転できる仮免がもらえます。所定の仮免運転時間に達したら、路上試験です。朝はパパの車で登校し午後はママの車で下校と言った感じです。一応試験の前にドライビングスクールで何時間か、路上運転をしたり、高速も走ったりします。


路上試験のコースはWEBで誰かが載せていますので、週末そこを走ったり、試験車をこっそり尾行したりします。尾行はバレるとえらく怒られます。息子はトラックに邪魔されたりで2度落ちました。娘はドライビングスクール初日にいきなり軽い事故をしてしまって意気消沈。ほどなくコロナが蔓延して仮免の期限が切れてしまいましたが、救済されてコロナ中に一発合格しました。テストでは禁止のドラレコが外れなかったのでメモリーカードを抜かれました。


免許が取得できると、保険を安くするために、ぶつけてもいい車を用意し、通学に使ったり、スポーツの練習に自分で行ったりするようになります。成績が良いと保険も安くなります。自転車から行動範囲が格段に広がるので、親の心配と万が一のためのアンブレラ保険(こちらの保険は無制限というのがありません。高級車を走り回す高額所得者がいるアメリカでは1億円の家族傷害保険みたいな掛け捨て保険があります)の費用をよそに、自分の世界で風を楽しんでました。


まあ、親としては今でもヒヤヒヤですが、二人共ぶつけたり、こすったり、パンクさせたり、経験や失敗からしかわからないことは沢山あるという事を実感したのではないでしょうか。特に下の娘は治安とマナーの悪いLAに居ますから危ういことは2度3度とあります。


大学準備と選択(長男)

USの大学に行かせるか、日本の大学を受けさせるかは個人の見解がかなり違うと思います。


私達夫婦は一流大学ではないので、完全にミーハーです。日本ブランドもこの30年で褪せてしまい、大学ランキング100校に日本の大学は東大(39)と京大(68)しかなく、駅弁大学などは200番以降になってしまいます。やはり世界で活躍するには英語で教育を受けないと生き延びれないだろうという考えです。


この100校の中にUSの大学は34校も入ります。カリフォルは9校がノミネートされ、そのうち6校がUniversity of California (UC カリフォルニア大学) になります。公立大学なので、州民は学費が3分の1で済むメリットもあります。VISAで来られている方は残念ながら留学生料金となります。UCのワンランク下にCalifornia State University (Cal State 州立大学)があります。


UCはバークレーが別格で、その下にUCLA、SanDiego、Davis、SantaBarbara、Irvineと続きます。詳しくはCollegeRankingを見てください。

https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/2023/world-ranking#!/page/0/length/100/sort_by/rank/sort_order/asc/cols/stats


まず、高校には進学の専門カウンセラーがいます。公立と私立では、その学生比率が違います。その他に、高額な塾(ラーニングセンター)があります。我が家の場合は、私立の息子にはちゃんとした(?)カウンセラーがついていましたが、積分(Calculus-B)のクラスで苦労したのと、エッセイを診てもらうためにちょっとだけ台湾系の塾に行きました。娘は高1の時点で同じラーニングセンターで大学入試おまかせパッケージを申し込みました。


大学入試で重視されるのは高校での成績です。4年間のうち2年生と3年生の基本教科成績が一番効きます。息子はアイスホッケーのトラベルチームであるJrSharksにも入っていたし、高校のテニスクラブとアイスホッケー部にも所属し、ジャズバンドで大会にも行くし、日本語補習校に、ピアノのボランティアで、遂にアカデミックGPA(成績)が3.5を下回ってしまい、カウンセラーに相談。アクティビティを半分やめろということで、好きな順にリストさせ、息子は嫌いなもの全部やめたいと、全く子供の意見だったのですが、親のエゴで好きなもの2つと嫌いなもの2つを止めてもらいました。


お陰で3年生終わった時点で大学受験に重要なアカデミックGPAを3.9まで戻すことが出来たのです。決めては、やはり、やってて良かった公文式。実はAPというクラスがあって、大学の講義を取れます。学科の最高得点は4点ですが、APクラスを取ると、テストが良ければ1点加算されて5がもらえます。GPA4以上の学生が居るのはこのマジックがあるからです。得意の理数系のAPを取ってGPAを格上げしました。


4年生になって、大学選びをするにあたり、スタンフォードを受けたいと言ったら、その試験代でスニーカーでも買ってもらいなさいという一刀両断みたいな強烈なカウンセリングを受けました。最近は共通一次テストみたいなSAT・ACTがオプションになってしまいましたが、GPA3.9ではまだまだ有名校には手が届きませんので、SAT対策しろということで、当時はSATの問題集を沢山買ってきて毎週末テストです。統計解析手法で弱点を洗い出し、対策しました。


子どもたちは二人共父親譲り(?)で、長文読解では面白い内容とつまらない内容では顕著な違いが出ます。間違えると答えないより点数が下がるため、自信のない(興味のわかない)題材は無理に答えないようにさせました。息子は数学はほぼ満点で、英語に苦労していました。そこで、STEM系の為のテストとして着目され始めたACTを受けさせたところ36点満点中34点を一発で出し、カウンセラーも納得。やっぱり、やってて良かった公文式。これが決め手でUCDavisから合格通知が来ました。


UCのサンタバーバラ校(青のLED発明でノーベル賞を取った中村さんの居る学校です)も受かりましたが、Davisのツアーに行った時にJrSharks時代の先輩がアイスホッケー部のキャプテンをやっていて、クラブに来いよ、ということでホイホイ決めてしまいました。私達夫婦も広大なキャンパスを回り、ファーマーズマーケットでは優しい人達と会話もして、すっかりDavisの町が気に入ってしまいました。ワールドランキングでは50位くらいのレベルです。


UCSBも素晴らしいキャンパスですが、海の隣という誘惑、美しすぎる風景で、遊んでしまうのではと不安がよぎりました。


UCではCOSMOSという5週間の高校生のためのサマーキャンプがあります。当然申し込んだだけでは行けるわけではなく、息子は高校3年生のときは選ばれませんでしたが、シニアになって、戻ったGPAとちゃんと書けるようになったエッセイでSanDiegoに行けました。そこの学部を選んでくれたら、入学間違いなしと言われたのに、楽をしようと他の学部を選んだバチが当たり、まんまとUCサンディゴは落ちてしまいました。


ま、Davisに行けたおかげで、健康保険も別出しにならず(保険会社によって同居家族の定義があり、直線距離で何マイル以内に居れば扶養家族と認定してくれます)、大学のアイスホッケー部では先輩卒業の後、キャプテンとして活躍したり、コロナで就職難の間に大学院も行き、助手として学費を全額免除してもらってMASTERを取り、奥さんも見つけ、仕事も見つかり、なかなか立派になってくれました。


大学準備と選択(長女)

娘はフィギュアスケーター特有(?)の強い意思で成績は抜群でした。毎朝4時に起きて練習に行き、ジャズバンドと補習校を続け、アカデミックGPAは4.5を超え(AP授業取り過ぎで苦労した時期もありましたが)、塾のカウンセラーとも相談し、MITを狙いました。しかしMITは学年で一番でないと選ばれないため、最終的にUCLAを選びました。


コロナが始まっていたので、東海岸では何かあったら会えなくなるかもしれないし、学費の問題(私立はどこも年8万ドル)もあるので、親の願いで、良い選択をしてくれました。バークレーは治安が悪いので、本人が嫌いました。ま、LAも場所によってはひどいですが、バークレーは浮浪者がキャンパスの中まで入ってくるし、道路は割れた窓ガラスだらけなので、学校選びの際はツアーはMUSTです。コロンビア大学の女子校、バーナードも候補でしたが、隣がハーレムなのでツアーそのものがとても怖かったです。


追記ですが、このAPクラスはとても大変です。得意な学科ならきっと5点満点とれてGPAの格上げが出来るのですが、好きでもない学科では膨大な勉強量と宿題をこなせず3点くらいしか取れないのでは加点もなく、子供を疲弊させてしまいます。高校によってはそれを悔やんで悲しい結末を迎える事件に発展し、学区によってはAPは1年に2教科だけという制限があったりします。ですから3年生になって慌ててAPを沢山取れないケースもあるので、1年生の時から成績には注意しましょう。


ちなみに大学では毎年夏頃に新入生の入学受験結果が出てきます。何人応募して何人受かって、受かった子どもたちのSAT平均値、GPAの範囲がわかります。UCLAの場合には倍率 11倍でSAT 1600点中 1420以上、GPAは4.2~といった感じです。これ以外に重要なのが、特筆すべき活動とその成果、そして社会奉仕活動が求められます。例えば、スポーツや課外活動ならキャプテンだったり、どこかのコンテストで上位入選したり、すでに起業したりなどです。ボランティアは高校側で20時間などと決められているケースがありますが、大学が期待しているのは200時間以上だったりします。下の娘は自閉症の子供の面倒を見る牧場で夏の昼間は乗馬のアシスタントをしていました。おむつの担当任務から10年以上開放されてましたが、馬糞だらけのブーツを洗うのは当然お父さんの仕事です。


さらに、実は中学の時にPSATというSATの簡易テストが学校でほぼ抜き打ち的に行われます。これは実は大変重要で、高1のクラス分けに使われ、成績が良ければHONORクラスに入れるので翌年のAPクラスをとれる踏み台になります。とにかく学校の仕組みは日本と違って複雑なので、細かく見て、注意を払って、質問があればドンドン先生に聞きましょう。


学費のために

子供が生まれたら、すぐに529口座(学資保険のような非課税の口座)を開けて、毎月一人$300を頑張って積み立てることをお勧めします。TVM計算すればわかりますが、4.5%の運用益なら18年後には$100Kになりますので(7%なら$130K)、きっと授業料の数年分にはなります。私は娘が私立高を受ける段階で東京のマンションを手放し、ローンを完済させ、残りを子どもたちの学費としました。529口座のお陰で、運用益もあり、娘の在籍期間が少し残ってますが、大学分は賄えそうです。家のローンを払いながら、学費の積み立てをして、401Kも払い込みしますから、BayAreaの平均年収は$100Kで、子供2人を夫婦共働きでやりくりするのが中流家庭の現状(家庭収入$200K)です。529口座の事は最寄りの金融機関や証券会社に聞いてください。


insurance110 USA事務局 <info@insurance110usa.com>でも相談に乗ってもらえると思います。ご紹介出来る方もおりますので、ご連絡ください。


学費の実態

とにかくアメリカの大学と私立の小中高の学費は高いです。下の子が私立高校を狙いたいといった時に、上の子は州内の公立大学でしたが、試算すると数年で破産する可能性が見つかり、前述のように東京で賃貸していたマンションを手放しました。戦略としてレベルを落として奨学金をねらったり、コミュニティカレッジに行って3年生から編入する方法もあります。スポーツが出来ればスポーツ推薦やNCAA枠もあります。私の回りにもフルライド(授業料・寮費免除)のお子さんが数人います。大学としては州外や留学生の方が収入増になるので、増やしすぎて、反発を喰らって以来、アジア系留学生が制限される事態も起きました。コロナ前の2019年は中国のUS留学数が40万人で、日本の大学進学数と同じだった頃があります。


Harker Schoolの2023-2024年度の年間の学費(Tuition)は、以下のとおりです。

幼稚園: $34,900

小学校(K-グレード5): $39,900

中学校(グレード6-グレード8): $44,900

高校(グレード9-グレード12): $49,900


他にもシリコンバレーのいくつかの私立学校があります

Menlo School (K-12):$51,550

The Nueva School (K-12):$52,950

Castilleja School:$60,350

Pinewood School (K-12):$40,460 - $49,330(学年によって異なります)

Stratford School (K-8):$28,790 - $36,490(学年によって異なります)


目の玉が飛び出るような、これらの学費は、授業料だけでなく、教科書、制服、追加のアクティビティ、スポーツ、交通費、ランチ代などを含んでいる場合があります。(それにしても。。。。)

また、これらの学校は、奨学金や金融支援プログラムを提供する場合があります。

具体的な情報については、個々の学校にお問い合わせいただくことをお勧めします。


次はUCの場合のChat-GPTの回答です。

List the tuition and dorm fee of University Of California Tuition: 

Undergraduate:4年制

California Residents: $14,460/year

Non-Residents: $43,352/year

Graduate:大学院

California Residents: $15,854/year

Non-Residents: $30,543/year

Dorm Fee: On-Campus: 敷地内の寮(夏休み期間・食費含まず)

Double Occupancy: $13,944/year

Single Occupancy: $17,490/year


ミールパスは週に何食食べるかで’決まります。

町田家の子供は週19食プランで大体月に$2400でした。

人気の高い教科は膨大な学生数のせいで、受けられないケースも有り、夏も大学に残る場合があり、

その費用は追加となります。


大学の場所によっては回りに沢山の誘惑があり、お金持ちが多く行く学校では寄り道なども多く、ラーメン1杯3,000円の地では交際費もバカになりません。


習い事(アート)

私がピアノにコンプレックスがあったのと、カミさんがピアノを弾けるので、ヤマハのアップライトの中古を買って、5歳前から子供はふたりともピアノが弾けるようになりました。上の子が高校のボランティアで、病院のエレベータホールでピアノ演奏を始めたときは涙が出ました。ピアノは練習時間が長く、母子の葛藤もあり、子どもたちは中学高校でジャズバンドに入り、二人共トロンボーンを吹くことにしました。楽譜が読めるのは特技です。ピアノはどの学校にもどの学年にも天才が居るし、ジャズバンドなどでは二人必要ないので、そんな理由でメンバーに選ばれやすいクラリネット・サックスなどの吹奏楽器やバイオリン・チェロなどの弦楽器を選ぶ親も多いようです。


習い事(スポーツ)

私は柔道・水泳を授業で、スキー(アルペンとノルディック)をクラブでやりましたし、油絵も書いていました。で、子どもたちには夏のスポーツと冬のスポーツ、そしてチームスポーツか個人競技かを色々体験させた上で、ふたつ選ばせました。


上の息子はテニスとアイスホッケーを、下の娘はチアとフィギュアスケートという事になりました。

息子は「テニスの王子様」気取りで、地元の試合も勝ったり、中学高校のクラブにも入りましたし、アイスホッケーは5歳から始めて、8歳の時にJrSharksのトライアルに受かり、以後16歳までAAチームで活躍しました。それが縁で大学選びはUCDavisの先輩のところに決め、大学3年からはアイスホッケー部のキャプテンも務めました。JrSharks時代はSunMicrosystems創業者のスコット・マクニーリの次男と同じメンバーだったので、彼の自宅のホームリンク(!)でも良く練習させてもらいました。


娘は3歳からフィギュアスケートを始め、チアで足首を骨折したことから、スケート一本となりました。

今はUCLAのフィギュスケートチームにおり、インカレ個人戦で上位入賞の常連となり、ポイント獲得に貢献しています。


学生こそがエコシステムの原点

シリコンバレーのエコシステムとして成功した人が残ってベンチャーキャピタルをしていることでスタートアップがたくさん生まれるのだという記事や表現をよく目にします。私は子供2人を育てた経験から、もう少し下からの見方を持っています。


スタンフォードのように有名私立大学生の親御さんはアメリカ中で成功しており、優秀かつ裕福なので、お子さんは親を越えようとする気概がとても強く、金銭的・人材的サポートが得られやすいので、若い頃から起業家精神に溢れています。


一方、公立大学系はその州に住んでいると学費が半分以下で済みます。それでもUniversity of Californiaともなると公立といえども、人気は世界レベルで高いです。州外の子供が合格すると加州に移り住めば1年後には学費免除の規定が満たされるので、そのために親戚を頼ったりして生活費の高いこの地に引越してくる家庭も散見されます。親の負担軽減や兄弟のサポートのために学生は頑張りますから、成功すればSVに残れるという凄まじいハングリー精神を持っています。


教授の給与も高いですが、評判が悪ければ即入れ替えが起きます。ノーベル賞受賞者も多数教鞭をとってます。


ちなみにシリコンバレーで有名なStandfordとUCバークレーに日本と中国・韓国・台湾の高校生が2011から2021までの10年間に何人くらい留学しているかChatGPTに聞いてみました。


Stanford日本 19、中国 559、韓国299、台湾114

UC Berkeley 日本38、中国993、韓国526、台湾238

です。米国に来る留学生総数の比較も日本は大いに負けています。

うーん、これじゃ日本がこれから世界で逆転勝ちする気がしません。


ただし、人生で大切なのは学校の成績や微積や物理化学ではなく、いかに努力して成功して社会貢献できるかですし、大人になっちゃった人は引き返せる人もいますが、そうでない人がほとんどですから、後は個人でスキルを上げて頑張れば良いという自賛自論です。


町田家の子供達がUSの大学に行ってヌートバー選手のように日米の架け橋に成れればという親のエゴが証明されるのはまだまだ先なんでしょう。


ということで、ご駐在の皆さんには、在任中、特に英語とプレゼンテーションスキルに磨きをかけて頂きたいと思います。


英語の勉強 プレゼンテーション・クリニック


もっと聴きたい、という場合は予約を入れてください。


Clanedly.com/Gloinns

Calendlyで1時間予約を入れて下さい。30分無料です。


Zoomはそちらでセットアップしてください。録画もお勧めします。

自己紹介のEmailは事前にお願いします。

最初は履歴書だけでもLinkedInだけでも結構です。


Share by: